以前からホテル施設はアロマやフレグランスが楽しめる空間でしたが、最近は香りに少し変化が見られるので紹介したいと思います。
外資系のホテルなどは、少し強めのフレグランスが香っていることも多く、香りからホテル名が連想できる人も多いかと思います。これは香りの刺激が脳の記憶の中枢である海馬と深く繋がっているからであり、このように、香りがブランド価値を高めるだけでなく、香りの記憶をブランディングやマーケティングの一つとして多く使ってきましたが、近年ではレセプションエリアと宿泊フロアなどで香りを変えるなど、より空間にストーリー性を持たせるような繊細なアロマ空間を作るご依頼が増えています。
例えばエントランスエリアは、外の世界から非日常の別世界に誘う香りとしてのアロマなので、ホテルのテーマに合う香りを少し強めに演出し、入った瞬間にホテルの世界に包まれるような演出をします。
一方の宿泊フロアは、お部屋に入るまでのアプローチとして、よりプライベート感のある寛ぎを重視したアロマをさりげなく香らせるのです。
このようにストーリーを描きながら館内のアロマ空間をデザインすることで、よりゲストの方々の顧客満足度を高めることができます。香りの種類は合成香料などのフレグランスよりも天然植物アロマが人気です。
また、宿泊施設の香りはノベルティや販売用としても大変人気で、同じ香りを自宅で楽しんでいただくことでホテルを想起いただき、再訪問いただくきっかけにもなります。空間と連動したアロマの商品化もご相談ください。